私の勤務先では年度の切り替わりの時期,
つまり3月末に満60歳の方が一斉に定年退職されます。
誕生日を迎えたら退職・・・ではないのですね。
以前は,職場に退職される方がいると,
1月になった頃からなんとなく送別会をどうしようというような話題となり,
3月になったら様々な送別会が行われ,
退職される方は毎日,何らかの飲み会に参加するような感じになり,
3月31日にはセレモニーを行って,
退職者が長々と挨拶をして,花束を贈り,盛大な拍手の中お見送りする・・・
なんて流れでした。
ところが,最近は,そのような特別感が無くなってきている気がします。
特に,昨年からは新型コロナ対策のため,退職者の送別会(飲み会)も全くありませんでしたし。
3月31日の最終日のセレモニーも少人数であっさり終わりました。
何より,再雇用で働き続ける方がとても多くなったことが影響しているように思えます。
3月31日に退職という形を取りながら,翌日,4月1日も普通に仕事に来ていらっしゃるのです。
一日も休むことなく。
再雇用ということで,管理職だった方も一般職員になっていたりしますが,
まるで普通に転勤しただけ,ただ机の位置が変わっただけのような感じです。
ご本人はいろいろ思うところはあるのだと思います。
長い間,働いてこられて,節目がないのもなんだかなあ・・・などと思ったりもします。
いろいろ書いていますが,
定年というものが,以前ほど特別なことでなくなったのは確かなようです。
ライフプラン的には,定年退職とは一大ライフイベントのはずなのですが,
ある日を境に収入が大きく減るだけ,仕事上の権限がなくなるだけ,なんて・・・
再雇用を否定するつもりは全くありません。
長い間の経験,能力を活かしていかれるのは素晴らしいことですし,
それを次の世代に引き継いで行くのは大切なことだと思います。
ただ,60歳を過ぎると再雇用が当たり前という流れになってきているのが気になります。
あくまで,私自身が定年が見えてきて
自分のこととして考えていることですが,
何をやりたいのか,再雇用で働き続けながら,
それができるかということをしっかり考えて,
どのようにして行くかをしっかり考えなければならないのではないかと思うようになりました。
体力だって,ますます落ちるだろうし,
そんな中で複業なんてできないし,
そもそも再雇用では複業は認められていないらしい。
旅行にだって行きたいけど,まとまった休みが取れるとは思えないし・・・
これまで,お金(給料)を軸に考えてきましたが,やりたいことを軸に考えてもいいのかもしれません。
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