つみたてNISAをはじめとしたNISAの制度が来年度から変わるということで、
ニュースや新聞記事などで話題になることが増えてきましたね。
制度改正でNISAを始めたり増額させる人が増えることも予想され、
今後、金融機関での商品も充実して行きそうです。
ここでは主に40代後半から50代のリタイヤを意識するようになる年代の方(以下、リタイヤ世代)向けにつみたてNISAを解説したいと思います。
最初に「つみたてNISA」とは
つみたてNISAとは,毎月,一定額を少しずつ投資する積立投資です。
毎月,同じ金額で投資信託を買うものです。感覚としては給料の一部を天引きで積み立てる財形貯蓄が近いでしょうか。
財形貯蓄が貯金を増やしていくのに対し、つみたてNISAはそのお金で金融商品である投資信託を買うのが特徴です。
リタイヤ世代につみたてNISAをおすすめする理由
つみたてNISAは少額ずつ毎月積み立てるものなので、若い人におすすめの投資法というイメージを持つ人も多いかもしれません。
確かに投資期間を長く持てるので、若い人は有利です。でも、リタイヤ世代の方が始める場合でも、大きなメリットがあるのです。
一定の金額まで利益が非課税
つみたてNISAの良いところは,年間40万円までが非課税投資枠になることです!
投資信託が値上がりするとその分が利益になりますが,普通だとその20%くらいが税金で持っていかれます。
でも,つみたてNISAだと,一定額がまるまる自分の利益にできるんです。
これは大きなメリットです!
使わない手はありません!
リスクを抑えられる
リタイヤ世代の方には比較的余裕資金を多く持つ方がいるかもしれません。
そのような方の場合、一気にひとつの金融商品に投資したくなるかもしれませんが、これはとても危険です!
リスクを抑えるためには、複数の金融商品に、時間をずらして投資することが鉄則です。
つみたてNISAなら購入するのは投資信託なので、はじめから複数の株式に分散投資できます。
また、毎月一定額の積立なので、時期の分散も可能です。
そのため、つみたてNISAをまだ行っていない人は、一定の金額を時間をかけて積み立て、さらに非課税の利点も活かすつみたてNISAに振り向けるのも有効だと思います。
なお、リスクと言えば「危険」のことと思う人も多いと思いますが、
ここでは価格の振れのことです。
一般的に金融商品は価格が高くなったり低くなったりしながら
長期的に価格が上昇するか、現状維持か、下落するかして行きます。
長期的に価格が上昇するものを選ぶことが大前提ですが、
私たちリタイヤ世代は、若い世代に比べると投資にかけられる時間が少ないので、価格が下がってもリカバーするまでの時間をかけられない危険性もあるのです。
そのため、リタイヤ世代は可能な限りリスクを抑えることをモットーに進めることが重要です。
積立NISAの注意点
つみたてNISAは毎月一定額を積み立てて行きますが、財形貯蓄と違って
給料天引きではありません!
毎月,つみたてNISAを行う金融機関の口座から引き落としになります。引き落とし日に口座に残高があるように注意する必要があります。
給料天引きで無いということは、給料が払い込まれる銀行以外でも始めることができる、選択肢は広いということですね。
そのため、どこで始めたら良いかわからず、なかなか始められないという人もいるかもしれません。
つみたてNISAの始め方については、別の記事で詳しく解説したいと思います。
おわりに
個別銘柄の株式を買って少ない企業に投資するのでなく,
たくさんの企業に分散投資してリスクを抑え
リタイアに備えた資産形成という意味で
投資信託,しかも非課税枠があるつみたてNISAは役立つのではないかと思います。
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