かかりつけの病院を持っていますか?

突然ですが、周りに高齢者がいる方、
その高齢の方はかかりつけの病院を持っていますか?

健康管理上、なんでも相談できるかかりつけの病院を持っていることはとても大切ですが
高齢者の場合はさらに大切です。
いざという時、かかりつけ病院がないと詰みます!

理由は、
介護認定を受けるために必要だから。

介護認定とは、介護サービスが必要になった時、利用するために必要なチケットなんです。

私の場合、親にかかりつけ病院が無かったため、とても大変な思いをしました。
詳しくご説明していきますね。

突然、介護サービスが必要になったのに利用できない?!

私のの実家では長年、高齢の両親が二人で暮らしていました。
二人とも持病はあるものの、普通に暮らすには大きな問題はなく、
(無いと思っていた。)
母が認知症を発症していましたが、父が面倒を見ながら暮らしていたのですが

父が倒れ、状況が激変しました。
母の認知症が一気に進み、一人ではとても暮らせない状態になってしまい、
なんとか施設にお願いしなければならないとなり、
大きな壁にぶつかりました。

母を施設に入れるためには介護認定が必要。
なんとかして介護認定を取らなければ、詰む!

かかりつけ医がないと介護申請を受け付けてもらえない?!

ということで、父が倒れて救急搬送に付き添った夜、
夜中まで救急病院にいて
翌日の朝9時には地域包括支援センターに相談に行きました。

いきなり役所の窓口に行かずに地域包括に行ったのは大正解でした。
介護認定の仕組みも何もわかっていませんでしたので。

地域包括の担当の方に介護認定の仕組みを教えてもらい、
申請書を記入し・・・としたところで
かかりつけ医の意見書を誰に書いてもらうかという話になり、

かかりつけ医って、誰??

母は数ヶ月に一回、大きな病院の内科にかっていたのですが、
他には何も無かったんです。

認知症についても、病院を受診するように何度も勧めたのですが
断固として拒否だったんです。

そこで、地域包括の方のアドバイスで、
大病院の内科の先生に意見書を書いてもらうよう
後日、私からお願いすることにして
申請書を役所の窓口に持って行きました。

役所で申請が受理されない?!

申請書を持って役所の申請窓口に行って、担当の人に提出したところ、

「身体は動くんですよね。
認知症だから申請するんですよね。
それなら精神科の先生に意見書を書いてもらう必要があります。
ちゃんと精神科を受診してから来てください。」
と突き返されてしまいました。

・・・目の前が真っ暗になりました。
初診で精神科を受診しようとしても、予約を取れるのは2~3ヶ月先ということは知っています。
そういう事例、身近で見ていますので。

今すぐ母をなんとかしなきゃならないのに!
だから救急搬送された父を放っておいてここに来ているのに!
大体、介護保険の意見書って内科でも、本人の状態を診察して書いてもらえるならいんでしょ?!

そう言っても、認知症なら精神科の受診が必要、申請書は受け付けられませんの一点張り・・・

その場では、付き添ってくれた包括医療センターの方に、内科の先生に書いてもらえることになっています!と強く言ってもらい、
なんとか申請書を受領してもらえました。

結局、意見書を書いてもらった病院は・・・

その後、母が通っていた大病院に行き、担当の先生に意見書を書いてもらうようお願いしつつ、
平行して精神科の受診を予約しました。

運良く精神科にキャンセルが出て、思ったより早い時期に受診できたので、
精神科の先生にしっかり意見書を書いてもらうことができました。

そのおかげもあって、
なんとか無事に介護認定がおりて
施設への入居につなげることができました。

高齢者にかかりつけ医が必要な理由

今になって、特に高齢者にとっては!
かかりつけ医を持っていることが本当に大切だと痛感します!
理由は次のとおりです。

  • 介護認定を受けるため

もう、ここまで書いてきた通りです。
介護なんて必要ないと思っても、
まだ大丈夫、そのうち・・・と思っても
突然、介護が必要になることがあるんです!

そんな時に頼れるドクターがいるといないでは大違いです。

かかりつけ医がいないという理由で、
役所で介護認定申請を受け付けてもらえないことだってあり得るのです!

  • 日ごろの健康管理のため

もちろん、日ごろの健康管理のためということが最も重要です。

いつも診察して様子を見てくれるドクターがいたら、
認知症だけでなく、様々な病気について相談して、アドバイスをもらって、
症状が深刻になる前に手を打てる可能性が高まるのだと思います。

高齢の親も息子や娘のの言うことは聞かなくても、
お医者さんの言うことは聞いてくれるかもしれません。

  • 高齢の親の健康状態を把握するため

これは私の実家の特殊事情かもしれませんが……

うちの場合、親は自分のこと、特に自分の弱みを娘に知られることを極端に嫌がりました。
病院には行っている、自力で行けるので付き添いも不要。何も心配することはないの一点張りでして。

通っている病院も何ヶ月も前に予約を取らないと診てもらえない大病院でした。
長い時間待って、診察してもらえるのは数分というような状況です。

これではかかりつけ医として相談することは難しいです。
親の状態が心配なので相談したいと言ったとしても、対応は難しい状態でした。

なぜ、近くにかかりつけのホームドクターを持たなかったのはわかりませんが、
おそらく、大病院だから安心という固定観念があったように思います。

親の健康状態や認知症のことを相談できるかかりつけ医がいたら、
もっと良い状況になったかもしれない……などと考えてしまいます。

最後に

以上、私の個人的な状況や考えを書きましたが、
かかりつけ医を持たないリスクというものが伝わり、
少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。

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