通帳が見つからず大パニックに陥り得た教訓

通帳が見つからない!

去年の秋に親が倒れ、
救急車を呼び、救急病院に付き添い、医師の説明を受け・・・という修羅場をくぐり抜け、
その後も様々な試練がありましたが、

ある意味、最も深刻だったのは 「通帳、印鑑、キャッシュカードはどこ?!」 ということでした。

ここから得た教訓を先に言ってしまうと、

いざという時はここを見ろ!という場所を作るべし

ということです。

そこを見たら支払に必要な物のありかがわかるようにしておくことが本当に大切。

もう、本当に大切なんですって!

一体何が起きたのか

何があったかを順を追って書きますと、

うちの親、防犯意識がとても高い人だったんです。

万が一、泥棒に入られたとしてもわからない場所に隠しておくということを徹底していまして。

いや、そのこと自体はいいことなのですが、

財布の中には、よく使うクレジットカードが入っているだけ・・・。

ちょっと、キャッシュカードはどこよ?!

お金おろさないと病院の支払もできないじゃないのよ!

通帳と印鑑がないと、介護費用の引き落とし手続もできないよ!!どうするのよ!!!

そこから実家のウルトラ大捜索が始まった訳です。

仕事を休んでは実家のあらゆるところを探しまくり、

引き出しの中身を全部出して確認し、

本棚の本を全部出して挟まっていないか確認し、

・・・見つからない。

入院中の親はコロナ対策で面会もできない。

病院の玄関先に必要な物を届けに行くたび、

看護師さんの制止を振り切って、

奥の階段を駆け上がり、

親に向かって 「通帳はどこーーーっ?!!」と叫ぶ妄想を何度したことか。

もちろん、そんなことしていません。

したとしても、意思疎通できない状態だったんですけど。

大捜索の末、様々な場所で発見

大捜索の結果、どこで見つけたかというと、

様々な場所に分散していました。

衣装ケースの中の服の間

タンスの引き出しの奥の隠し引き出し(そんなものあったのかい!!)

食器棚(シートの下)

本棚の本の間

靴箱

そして、銀行の貸金庫(やめろー!!)

全部見つけるのに、一ヶ月以上かかりました・・・。 勘弁してー。

認知に問題があって、いろいろなところに置いてわからなくなったという訳でもないのです。

防犯意識の高さゆえです。

確かに、通帳と印鑑とカードは別の場所に保管するって正しいんですけどね。

正しいんですけど!!

通帳等が見つからないとどうなるか?

通帳などが見つかるまでの1ヶ月間は、本当に不安でした。

医療、介護にはお金がかかります。

現金の引き落としができないと、病院で支払ができない。

介護で宅配弁当を頼む時も、 ヘルパーさんをお願いした時も、 基本的に銀行引き落としでした。

通帳と印鑑がないと手続できません。

(一部、事情を話してお願いして、銀行振込にしてもらいました。)

そして、介護施設に入居した時も 契約の時に利用料金の口座振替手続が必要でした。

施設によって違うと思いますが、本人名義の口座からの引き落とし手続が必要だったんです。

つまり、通帳と印鑑は様々な契約に必要ですし、

現金支払いのためにキャッシュカードも必要でした。

そう、暗証番号がわかっているキャッシュカードが!

もちろん、暗証番号もわからなかったので、親の謎メモから解読したのですが。

もう、勘弁して・・・

大切なのは、「いざという時はここを見ろ」

繰り返しになりますが、本当に大切なのは、

いざという時はここを見ろ!という場所を作っておくことだと思います。

そこを見たら支払に必要な物のありかや情報がわかるという場所。

現物でもノートでもメモでもなんでもいい。

財産の中身を教えてもらわなくてもいいんです。

今すぐ通帳やら何やらを見せてもらわなくてもいいんです。

とにかく、緊急事態が起きたときのために!

必要な支払や手続が行えるように!

ネコババしたりしないから!

頼むからわかるようにしておいてー

これ、本当に大事だと思います。

高齢の家族がいる人は必須。

今すぐ一年前の自分に教えてやりたい。

でも、知っていたとしても、当時の親を説得できたという自信はないです。

それでも、時間がかかっても備えておくことが大切だと思い知りました。

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