
突然、介護が始まると、まずお金のことや介護認定のことでものすごく困ります。
そして、それと並行して困るのが介護用品のこと。
介護を経験したり、介護の仕事に関わっていないと、介護用品のことなんて全くわかりませんよね!
病院や施設で用意してくれたら助かるのですが、そうはいかずに家族が買って持ち込まなければならないことも多いです。
何を用意したらいいかサッパリわからない。
言われたものを買って持っていたはずが、
「これじゃない!」と言われ、病院とドラッグストアを何度も往復。
そんなことが何度もありました。
そんな経験は私だけではないようで、
先日、知人から、入院中の親御さんの介護用の紙おむつが合わないようで困っている、看護師さんも忙しいようで詳しく助言してもらえないという話を聞きました。
私も一昨年に親が突然倒れた時は、介護のことなど全くわからない状態で突如介護が始まり、本当に困りましたので、気持ちはとてもよくわかります。
本当に困りますよね。
そう、介護は突然やってくる(こともある)。
介護用品については、病院や施設によって、介護用品を患者の家族が購入して病院に持ち込まなければならないところと、病院で用意してくれるところがあります。
うちの場合は2つの病院にお世話になりましたが、1カ所はお金を払えば病院で用意してくれましたが、もう1カ所は全部購入、持ち込みでした。
施設は基本的に用意してくれますが、本入居の前のショートステイの段階では持ち込みでした。
そこでこれまで見たことも買ったこともない介護用品を求めてドラッグストアに行くのですが、
介護用品ってドラッグストアによって品揃えが全然違うんです!
近くに病院などがあるところは品揃えが豊富な傾向にあるようですが、ニーズが少ない場所、若い人が多い住宅街などのドラッグストアは本当に品揃えが少ないです。
品揃えが少ないところだと、必要な介護用品がそもそも無いので、初めて介護用品を買う場合は必要なものの存在すらわからないことがあります。
そんなこともわからないの?と言われそうですが、そもそも経験がないんだから仕方ない。
私が相談を受けた人もそうでした。
具体的には、介護用の紙おむつの内側に当てる尿取りパッドです。
介護に関わらないと、そんなものがあるなんてわかりませんよね。
私が相談を受けた人は、品揃えの少ないドラッグストアで用意したので、そこで売っていた薄手のパッドを買っていました。
それで頻繁に漏れがあって介護を受けていた親御さんが不快な思いをされていたそううです。
看護師さんが、夜用の大きなパッドを探して買ってきてくださいと助言してくれたら良かったのでしょうが、忙しすぎたり、コロナ関係で家族もあまり病院に行けず、話をするタイミングが合わなかったりで、そのような話ができなかったようです。
その人には介護用品が豊富なドラッグストアを教えてあげて、夜用の大きなパッドの商品画像を見せてあげました。
大きなパッドを用意したら改善したそうです。良かったです。
なんだ、そんなこと…と思われるかもしれませんが、誰だって経験したことないことはわかりませんから。
これまで記事に書いてきた介護制度のこともそうですし。
突然、介護が始まると、何を用意すればいいか、どこで売っているか、よほど親切に教えてもらえないと、とても困ることがあります。
ネットで調べたらいいと思われるかもしれませんが、そんな余裕は私の時はは全く!ありませんでした。
大体、身内が急に要介護状態になるって、家族の精神的ダメージも大きいです。
看護師さんや施設の人、忙しそうで聞けない…なんて思わずに聞くべきことは聞いて教えてもらうという家族の姿勢も大切ですが、
ちょっとしたことに気づいて寄り添って必要な情報をもらえる体制が整ったらいいなと思います。

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