
両親に万一のことがあったときのために、実家の地元の葬儀社へ事前相談に行ってきました。
またしても、気が重い話題ですね…
両親とも、介護が必要な状態ですが、ちゃんと生きてくれています。
それなのに、なぜ葬儀社との事前相談なのか。
そのきっかけは、以前このブログにも書いた「墓じまい」でした。
葬儀社への相談のきっかけ
父が自分の出身地にお墓を建てちゃっていたために、
とても苦労して墓じまいをしたのは、このブログにさんざん書いてきた通りです。
その初期段階で、お墓を片付ける相談をお寺の住職さんにした時に、
「墓じまいより何より先に、そうなった時のために地元の葬儀社に相談しておきなさい!」と強く、強く勧められたのです。
なんでも、突然身内が亡くなり、慌ててインターネットで葬儀社を探し、
法外な費用を請求されたり、
納得のいかない葬儀になってしまったりするトラブルがとても、とても多いのだそうです。
「親が生きているうちにそんな話をするのは縁起でもないなどと考える必要は無い!
とにかく葬儀社を決めておけ!
葬儀社は昔から地元でやっているところにしろ!
間違っても東京や大阪から最近来たようなところはやめておけ!」
と、力説されました。
いや、さっさと墓を片付けろと言われるかと思ったのですが…
良心的なお寺さんで助かりました。
最初の事前相談
そんなやり取りの後、実家の地元で古くからある葬儀社に行って事前相談をしたのですが、
会員登録というものをした後、話が全く進まなくなったんです。
「お寺はどちらですか?」
さあ??これから探します。
「宗派は?」
はて??特に決まってなかったはずですが…
このような感じで、
「事前相談ファイル」というものを渡されて、最初の事前相談は終わりました。
改めて事前相談
親が他県に建てちゃっていたお墓を撤去して、
区画をお寺にお返しして、
地元で新しいお寺さんとお墓を決め、
改めて葬儀社に行き、相談をしてきました。
万一の時にお願いするお寺さんを伝え、相談再開。
でも、結論から言うと、
今回もそれほど大きな進展はありませんでした。
いや、事前相談に行って良かったと思いますよ!
もし、私と同じように、親にいつかその時が来たときに慌てずに済むように準備をしておきたいという人がいれば、事前相談をおすすめします。
ここからは私なりに感じた
事前相談のメリットと、限界について整理してみます。
事前相談のメリット
万一の時の連絡先を決められる
最初に事前相談に行った時に、葬儀社の会員登録をしました。
これはインターネットでもできますし、
会員にならなくても葬儀は依頼できるそうです。
(費用は会員価格になり、通常より少し安くなるようです。)
つまり、別にわざわざ事前相談に行かなくても構わないんですよね。
でも、実際に葬儀社(私の場合は葬祭会館)に出向き、葬儀社の人と話をして、
「ここにお願いする」と決めたことは安心感につながると思いました。
葬儀の具体的な流れがわかる
事前相談では、葬儀の具体的な流れについても説明を受けました。
こういうことって、経験がないとわかりませんよね…
経験がないのは幸せなことだったと思いますが。
本やネットでも情報を得ることはできますが、
わからないことを質問して教えたのは良かったです。
事前相談では決められなかったこと
具体的なコースや費用が決められる訳ではない
事前相談をネットで調べると、葬儀のコースを事前に決めて…などと書いていましたが、
実際に決めることはできませんでした。
参列者は最大何人くらいになりそうなどのことを伝えて、
それならこの会場になりますかね…などという話はしましたが、
実際にその時になってみないと、
希望する会場が空いているか、
お寺の住職さんの都合がつくか
住職さんの考えに合うか
などはわからず、
現在の希望通りに行くかわからないということでした。
そりゃそうですよね…。
お布施は別。戒名やお寺さんとの関係による
葬儀場に支払う費用の他、金額が大きいのはお寺にお渡しするお布施ですが、
これはお寺との関係によるものだそうです。
特に戒名をつけるか、
つけるとすれば、どの程度の戒名にするかによってお布施の金額も大きく変わるそうです。
さらに困ったことに、お寺さんも金額を示してくれる訳ではありません。
本来は檀家としてお寺を支えて、その上で戒名を授けていただいたり、行事を執り行っていただくものですからね…。
うちのように、墓石屋さんを通じてお墓を用意し、お寺さんとのつながりは全くない場合、どうすればいいのやら…。
いや、これは、その時になってから相談するしかないですね。
でも、相談して良かった
相談をして一番良かったのは、「万一のときに連絡できる先ができた」という安心感です。
すべてを今の段階で決められるわけではありませんが、まずは今できることはやりました。
正直に言えば、不安がすべて消えたわけではありません。
でも、その時にならないと決められないことが分かったことで、必要以上に不安にとらわれずに済むようになったと思います。
ということで、次に行きます、次!